kazu1961

スミス都へ行くのkazu1961のレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.3
▪️Title :「スミス都へ行く」
Original Title :「Mr. Smith Goes to Washington」
▪️Release Date:1941/10/09
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : 第12回アカデミー賞脚本賞
▪️Appreciation Record :2019-252 再鑑賞
▪️My Review
フランク・キャプラ監督の作品は大好きです!!マイベストにも入っている「素晴らしき哉、人生!」など、とても良い作品を作っています。そしてこの「スミス都へ行く」です。これも素晴らしい作品ですよね!
本作は、フランク・キャプラによる社会派ドラマ。キャプラ作品の常連俳優ジェームス・スチュアートが、有力議員らの不正を暴く誠実な男を好演しています。
ストーリー展開は、アメリカのある州の上院議員が急死したことで、彼を食いものにしていた政財界の大物たちは、青年スミス(ジェームズ・スチュアート)を議員に仕立て上げます。しかし、彼らの思惑をよそに、理想主義者の彼は、いくたびかの困難を乗り越えながら正義を貫こうとするんですね。 いや、ほんと良い作品ですごく解りやすいです。
ジーン・アーサー演じるサンダースなど、脇役も素晴らしいですね!!彼らに寄り添うようなカット割り。具体的には1対1のバストアップが多いです。スミスとサンダースだったり、サンダースとディン(サンダースに惚れてる記者)だったり。スミスとペインだったり。その間はカメラは動くことなく、じっと会話をしている2人を写しています。一つのシーンをずっと同じ視点で見せてくれます。これは今の映画にはない魅力。じっくり人物を見ることができますよね。このカット割りが脇役の魅力を最大に見せつけてくれます。
フランク・キャプラ監督が、当時のアメリカ国会の腐敗を鋭く皮肉りながらも、誠意をもって理想主義を訴える社会派ヒューマン映画の歴史的大傑作といわれています。
ラストで24時間にわたり正義の演説を続ける主人公。その真摯なシーンは今なお語り草になり、多くの同系統の映画に影響を与えています。アメリカの良心を代弁する主演ジェームス・スチュアートの誠実なイメージは、本作にて確固たるものとなって、アカデミー賞では原作賞を受賞しました。
そして、やはり良いのは、ハッピーエンド。ハッピーエンドはキャプラおなじみのこと。いつも通りだ!と安心して楽しんで鑑賞できますよね!!

▪️Overview
原作はルイス・R・フォスター(Lewis R. Foster)の『ミネソタから来た紳士』。腐敗した政界にひとり立ち向かう新人議員の姿を描いた、名匠フランク・キャプラ監督による社会派ドラマの傑作。急死した上院議員の後任として田舎から担ぎ出されたスミス氏。政界の事情を知らない彼を議員に祭り上げようという政治家たちの目論見をよそに、彼は積極的に政治活動を始める。ある日議員の汚職を知った彼は、それを議会で追求しようとするのだが……。理想主義に燃える主人公スミスをジェームズ・スチュワートが熱演。出演は、ジェイムズ・スチュワート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、エドワード・アーノルド、ガイ・キビイ、トーマス・ミッチェル など。第12回アカデミー賞で、作品賞を含む合計11部門にノミネートされ、原案賞を受賞。主演のジェームズ・ステュアートは、第5回ニューヨーク映画批評家協会賞において男優賞を受賞した。
kazu1961

kazu1961