チェックメイト

プライベート・パーツのチェックメイトのレビュー・感想・評価

プライベート・パーツ(1972年製作の映画)
3.5
K'sシネマの奇想天外映画祭2020の一作。
サイコサスペンスなストーリーだがコメディ的でもありかなり面白い。
恥ずかしながらプライベート・パーツの意味知らなかった。

世間知らずのシェリルがおばさんを訪ねて汚らしい場末のホテルに居候。
自分では15歳と言ってるけどませてる。
得体の知れない宿泊人に興味を持ったり持ってない色気をアピールしたりそんな怖いもの知らずのところが笑える。
彼女の興味本位な行動で宿泊人のサイコな性癖があからさまになって行くが、尺が短いせいかやや乱暴な展開。
単なる性倒錯の話しかと思ったらそれだけじゃなかった。
ビニールのダッチワイフに水を入れるってホントにあるのか映画だけの話しか。
でも空気より密度がある分、より人間に近い感触かもと思ったりした。真夏の夜にはヒンヤリしていいかも。冬はお湯入れたら温もったりして笑。
そしてまたそこへ自分の血を注入するといういやはやな嗜好だ。擬似偏愛対象への一体化なのか。
そして結末が仰天だ。一瞬訳が解らなかった。
ホテルの女主人であるシェリルのおばさんは妙にスピリチュアルな言動すると思ってたら最後につながってた。
ホテルの女将が実はという設定はよくあるがそれをまたひっくり返す返し方がある意味ぶっ飛んでる。
オェッとしつつもハァ~?となってえぇ~!となるまさにカルトな一作でした。
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