ひらまさ

シン・ウルトラマンのひらまさのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.5
小さいときからずっと身近にいたはずの”ウルトラマン"とはどういう存在なのかを描いた映画。

自分自身はウルトラマン作品はひとつも追ったことがなく、なんとな〜く「スペシウム光線」とか「ヘアッ」て言うことだけは知っていた人。
特に知識も入れずに見にいきましたが、素直に楽しむことができました!
特撮作品として破綻している自意識だとは思うのですが、「ウルトラマンは無敵であって、負けることはなく最終的には勝つものなのだ」と思っていました。
まあ全面的敗北...とまではいきませんが、ちゃんとウルトラマンでもどうにもならないような敵がいてウルトラマンとしての命を賭けてそこへ挑んでいくウルトラマンにはまさに「そんなに人間が好きだったのか...」と思わざるを得ませんでした。

しかし禍特対のメンバーも個性が光っていて、それぞれがいろんな分野のオタクであるのがいかにも...シン・ゴジラと通ずるな...と思っていました。
実写でもキャラ造形が濃いんですよね。
ウルトラマンは戦う時こそ孤独ではありますが、この"仲間"や"バディ"という存在があったからこそ頑張れたんだろうな...という描写もあったりして。
特に浅見さん...かわいかったです...!!神永という男に終始振り回されていますが、そこもまた...。
また、禍威獣たちもキャラが濃くておもしろかったです。いやみんなウルトラマン好きすぎるのでは...。
一大ミームとなってしまったメフィラスや、強すぎるでしょゼットン...車の中での邂逅が印象的だったザラブなど こんなにいろんな禍威獣たちがいるんだ!と思うとともに日本政府揺さぶられすぎでしょ...!!!と感じましたね笑。

原作の特撮作品の方も見たくなりましたし、ウルトラマンへの愛情が高まった素晴らしい作品でした。
他の方も書かれていると思いますが、M八七のなんと滲み入ることか...。この曲を聞いて、何回でも地に立つウルトラマンの姿を思い出します。よかったー!
ひらまさ

ひらまさ