ひらまさ

THE FIRST SLAM DUNKのひらまさのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

神奈川県代表として全国大会のトーナメントを勝ち上がった湘北は、全国覇者・秋田県代表山王工業との試合を迎えることになる。
湘北の7番・宮城リョータは、山王との試合に並々ならぬ想いがあるようで...?

ずっと待ってたスラムダンクの新作映画!12月の繁忙期を乗り越えてやっと観に行けました...!
個人的には公開前の情報特番で「声優さん変わるのか...」と少し落ち込んでいた人間ですが、映画の内容はとても素晴らしくて...。
キャラクターひとりひとりも動いて喋っているところを見ると違和感がなくて。
この映画のために一応アニメを履修していたのですが、原作も読まなきゃな...という気持ちにさせてくれる映画でした。

まずテレビアニメ版と大きく違うのがなんといっても作画、というより試合の展開がとってもぬるぬるで分かりやすくなってる!
コートの中で誰がどう動いてどう点を決めていったのか、点を決めたあとのコートの戻りかた...脳内で補完していた情報がCGで綺麗に描かれています。
最初は試合3DCGなんだ〜、と思っていましたが試合展開、勢い...こっちも息を止めてしまうような鮮やかな攻防。
終盤の試合展開はずっと息を止めて観てしまっていました。1点に一喜一憂する気持ちをこっちも味わえましたね。
あとはオープニングもかっこよかったなあ。キャラクター達が線になり、形になり、動き出したのがずっと待っていたファンの人たちにとっては嬉しいシーンだったんじゃないかと思います。

劇伴もアツくて良くて...。というかリョーちん!!
過去に余白持たせすぎでしょ!!!何となく原作から花道は複雑な家庭環境そうだなあと思っていたのですが、いやリョーちん...。
問題児が問題児になるまでの心の動きや家庭の動きが細かく描かれていてグッと来ました。
リョーちんはたくさんの喪失を経験していたんだね...。でもお母さんも何も言わずリョーちんにずっとバスケを続けさせてくれていたことが素晴らしい...。
リョーちん自体にもずっと自責みたいな気持ちがずっとあったのかと手紙を書くシーンで胸を打たれました。兄が立つと思っていた場所に自分が立っている、家庭でも試合でも。
なんかなあ、どうしようもないような感情が胸のなかでいっぱいになって、ちゃんとリョーちんが前を向けてよかった...。そう思える環境になれてよかった...。と強く思いました。

というかもうみんなの家庭環境聞きたいよ!ゴリはなんとなくいい家そうだなというのはアニメの時点で分かっているので、花道とミッチーが気になるなあ...。
でもアニメで花道が「ミッチーはお母さんにたくさん心配かけてるもんな!」みたいなことを言うシーンがあったはずなので、なんだかんだお母さん思いなのかもしれない...ミッチーも...。
もうとにかくみんな表情が良くて、試合中もみんなのアイコンタクト、パスするときの目の動き、ドリブルやシュート、リバウンド...。ああ、もう全部がよかった!
すごくアツい試合を目の前で見せてもらえたことに感謝です。たくさんたくさん山王戦を見返した人にとってはアツい作品だったんじゃないかと思います...。

親としてずっとスポーツを続けさせて海外まで行かせてあげられるのってホントに...。お母さん頑張ったなあ!!
あの年の全国大会を広島でやってくれてありがとう。地元ネタも少しだけ出てそこにもホロリと来た作品でした。
本当に、作ってくれてありがとうございました...。
ひらまさ

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