きょう

情事の終わりのきょうのレビュー・感想・評価

情事の終わり(2012年製作の映画)
3.2
3ヶ月のノルウェー🇳🇴旅行からベルギー🇧🇪に帰ってきた主人公リラ。空港で知り合ったイラン🇮🇷人中年男性と身体を重ねる。それから自分のアパートに戻り、彼氏に身体を求める。2人は気持ちがすれ違っていたが、身体の求め合いは続く…リラは彼との関係に終わりを感じ、再び家を出て、自転車で夜の街に繰り出すが…


ちょっと期待して観たのですが、いまひとつ🤔
旅から戻ったリラと空港で知り合ったイラン人男性との絡みのシーンはなく、そこではお互いのことを話すのみ。
しかし、この作品の要は、この女性の一緒に住んでいる彼氏との気持ちのすれ違い。この彼氏ベンヤミンは、ちょっと束縛が強く、モラハラっぽい。こんな彼から逃れたかったから、きっと3ヶ月も旅に出たのでしょう。旅に出ることによって関係を見直したい気持ちもあったのでしょう。
ベンヤミンは彼女を心から愛していて、3ヶ月も勝手に旅に出て、連絡もよこさないリラに憤りを感じ…
気持ちがすれ違っているのに身体を重ねるのは虚しい気持ちが残るだけだと思います。その点は自分自身にも同じ経験があり、そのことを何度か話し合ったこともあるので…しがらみがなければ、次に進めます。しがらみがあれば、そこは自分の中で消化して違った方向でお互いの関係を持続させていくしかないのです。
結局、お互いに別方向へ進もうとしましたが、後味の良くないラスト…何か納得いかない感じです。ベンヤミンはこの先どう生きていくのだろう?という気持ちにもなりました。


ベルギーの作品なので、ちょっと独特な雰囲気があります。冒頭の映像がどんな物語が始まるのだろうという気持ちにさせられる。男女の関係は気持ちのすれ違いが起きると難しいものだなということがわかる作品ですね。
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