kazu1961

透明人間現るのkazu1961のレビュー・感想・評価

透明人間現る(1949年製作の映画)
3.5
▪️Title : 「透明人間現わる」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1949
▪️JP Release Date :1949/09/26
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-462 再鑑賞
🕰Running Time:87分
▪️My Review
1940年代の神戸が舞台!!神戸っ子には堪らないですね、はなから引きずり込まれます。
『ゴジラ』に先立ち、円谷英二が特殊撮影を手がけたことで知られる大映のSFサスペンス特撮映画です。
のちに「特撮の神様」と呼ばれることになる円谷英二にとって、本作はキャラクター物としては『ゴジラ』以前の初期代表作とも評されています。この時期、東宝を公職追放されてフリーになっていた円谷英二は大映に協力し、戦後円谷英二の本格復帰第1作映画が製作されることとなりました。しかしながら本作での力量不足を理由に大映への入社を断っており、その後は東宝の『透明人間』で同じ題材に再挑戦しているんですね。
その特撮においては、公開当時、透明人間がタバコを吸う特撮シーンが評判になりました。このほか、透明人間が拳銃を発射したり、サイドカーを運転する特撮シーンなども当時としては面白く鑑賞できのではと思います。
「科学に善悪はありません。ただ、それを使う人の心によって、善ともなり、悪ともなるのです。」という字幕が冒頭とラストシーンに登場します。本作はこのテーマに真摯に向き合う安達伸生の演出姿勢が明確に作品に反映されています。
透明化薬の開発に成功したことで露わになる、人間の欲望とエゴと同時に、科学に対する倫理の大切さを丁寧に描いています。
物語は、三人の科学者と出資者を中心に進みますが、クライマックスを当時男装の麗人として一世を風靡していた「ターキー」こと水の江滝子がさらっていくあたりにその時代を感じますね。

▪️Overview
「三つの真珠」の安達伸生が脚本、演出を担当し撮影は「わたしの名は情婦」の石本秀雄が受持。製作は奥田久司、出演は「ジャコ万と鉄(1949)」の月形龍之介「三つの真珠」「母恋星」の喜多川千鶴「花くらべ狸御殿」に水の江滝子「母恋星」の夏川大二郎のほかに羅門光三郎(「飛騨の暴れん坊」)、小柴幹治(「幽霊列車」)大伴千春、上田寛、伊達三郎などである。なお特殊撮影の担当は円谷英二。(引用:映画. com)
1949/日本
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