いよら

43年後のアイ・ラヴ・ユーのいよらのレビュー・感想・評価

43年後のアイ・ラヴ・ユー(2019年製作の映画)
3.7
心温まる映画でしたね。

妻に先立たれて一人暮らしをしているクロード。ある日、昔の恋人で女優だったリリィが認知症で施設に入っていることを知り、彼女が少しでも昔を思い出せるようにと、認知症と偽って施設に入所してしまうという話です。

ただ、そばにいたい、それだけなんですよね、彼の行動理由は。
少しでも思い出してほしいからといって、強引な方法を取ることはないし、昔話も人の話ように語ってるところもあって、「君に読む物語」を思い出しました。まあ結婚相手は別にいるんですけど。
そして思い出してもらう方法が良かったですね。彼女が一番輝いていた瞬間。それを再現できるようなもの。生き生きとしていたリリィはホントに輝いてました。

最近、ファーザーという認知症の映画を見ただけに、認知症と偽るっていうのは、ちょっと当人たちの気持ちを蔑ろにしてるんじゃないかなと思ったりもしたんですけど、他の入所者に対しても温かく接していたので良かったです。でも認知症と偽るのはどうかとは思いますけどね。

孫とのやりとりも楽しかったです。というか、この主人公クロードが結構自由な人で、毒舌だったり、お酒好きだったりしてて、それも面白かったです。
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