ミッキン

シャイニング 北米公開版のミッキンのレビュー・感想・評価

シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)
4.5
映画としては面白かった。
グロいから好きではないけど。

観終わった時は『4.7』だな、も思ったが、Wikipediaで原作との違いや幻のラストシーンを知ってしまうと色々疑問が残る。
何で改変しちゃったの、と。

確かに最後までハラハラ、ドキドキさせられる演出は絶妙。
でも、何か釈然としない。序盤に鏤められた伏線の多くが未回収。ダニーの超能力設定、展開に絡まない森林警備隊。そして、わざわざ尺を使い飛行機に乗ってやってきたハロランの呆気ない幕切れ。
浴室の全裸の女性や、ダニーの元に転がってくるボール(これが幻のラスト)、そして誰がダニーの首を締めたのか。まぁ、雰囲気で何とでも解釈出来るが完成度という点ではマイナス。
キューブリック監督もワンカットへのこだわりは分かるが全体をもっと捉えて欲しい。100以上テイクを重ねてどんな違いがあったのかも知りたいところ。

ダニー役は俺と同じ年齢。今は大学教授をしてるとか。天才子役の賞味期限は短いね。