シネマスナイパーF

ガンズ・アキンボのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)
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思ったよりコメディ寄りというか、アクションより主人公の人間味重視の映画
主人公が遠慮なく銃を撃ちまくるのは終盤に入ってからで、大体は逃げるのがメイン


まあどうしようもないヤツですわ
クソリプで炎上するのが生き甲斐の野郎が主人公、しかもダニエル・ラドクリフ
デスゲームに巻き込まれるのも自業自得で、本当に馬鹿野郎
でも、ランボーしかも2やコマンドーのポスターが部屋に貼ってあるのを見ると、それだけでなんか許せちゃう

スキズムが割と長いこと野放しでしかも相当な数の人間に見られているってあり得ない話
一応そこには異を唱えるし、人を殺してしまったときにはちゃんと事の重大さにダメージを受ける主人公マイルズ
ヒーローとしてギリギリセーフ
パンツ一丁で逃げ回り、両手を塞がれションベンも撒き散らしまくるけど、ギリギリセーフ

あくまで普通の人間というか、状況にそれなりにパニックになりながら、妙なテンションのお喋りと心の声でなんとか平常心を保っている様子に親近感が湧いた
女が絡むとオタクの妄想が炸裂するとこなんか笑えるし
オタクが考えたデスゲーム巻き込まれ話に実際に巻き込まれたらこうなっちゃうよねって思える
実際に直面したらやるしかないじゃんと頑張るとこも素敵


ゲスなギャグが楽しい
ションベンギャグはまあ最高だったし、ゴミ溜めでホームレスからホットドッグ貰うときに使用済みゴムが転がってるとこ、わざわざ画面にウインナーと同居させてるとこに爆笑
ニックスは「クリ舐めろ」だの「金曜は指が恋人」だのとんでもないこと言いまくっている

ただ、何者でもなかった馬鹿野郎がなけなしの勇気でヒーローに近づいた物語で、作中比で割といいヤツだった同僚の悲劇や刑事さんの最期などはかなりキツいし、結局まだ事の完全解決には程遠い状況で終わってるんですよね
大バカで笑える映画なんだけど、少し切なさもある


決闘は屋上がセオリー
スローでカッコいいキメ画連発、サントラはポップミュージックだらけ
ちゃんと面白かった
弾数制限をあまり活かせていなかったのはマイナス