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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-291
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋決して人間の体内から抜けることのないフォーエバーケミカル。。。ほんと怖いです。まだ訴訟が続いているんですね。デュポン社のような巨大な企業や政府、行政の社会システムの歪み、それに被害を受ける一般消費者、そして毅然と正義を信じて戦い続ける弁護士とその家族、クライマックスに向かって前者には怒りの涙が、後者には感動の涙が。。。骨太な社会ドラマとても見応えのある作品でした。

🖋本作、アメリカの大手化学メーカー、デュポンが人体に有害な化学物質 PFOAを廃棄し、大勢の近隣住民が深刻な健康被害を被っていることを知ったエリート弁護士が、キャリアばかりか命の危険すら顧みず巨大企業の不正を暴くために立ち上がる実話を元にした物語。日本で言うと水俣病裁判、映画『MINAMATA』にも通じるものがありました。巨大な権力とそれに立ち向かう正義と勇気が際立ちます。

🖋主人公企業弁護士ロブを演じるのは『ハルク』こと、実力派俳優マーク・ラファロ。やはり演技に深みがあります。そしてその主人公を支える妻にはアン・ハサウェイが、ステキな存在感を見せてくれています。さらに主人公の上司役でティム・ロビンスが。『ミスティック・リバー』でとても印象的でしたが、久しぶりに見ることができました!

😢Story:(参考: 公式サイト)
1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが、見知らぬ中年男から思いがけない調査依頼を受ける。ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むその男、ウィルバー・テナントは、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。デュポンは発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。しかし強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。

🔸Database🔸
・邦題 :『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』
・原題 :『Dark Waters』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 2019
・日本公開: 2021/12/17
・上映時間 : 126分
・受賞 : ※※※
・監督 : トッド・ヘインズ
・脚本 : マリオ・コレア、マシュー・マイケル・カーナハン
・原作 : ※※※
・撮影 : エドワード・ラックマン
・音楽 : マーセロ・ザーヴォス
・出演 : マーク・ラファロ、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス、ビル・キャンプ、ヴィクター・ガーバー、メア・ウィニンガム、ビル・プルマン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
環境汚染問題をめぐって1人の弁護士が十数年にもわたり巨大企業との闘いを繰り広げた実話を、環境保護の活動家という一面も持つマーク・ラファロの主演・プロデュース、「キャロル」のトッド・ヘインズ監督のメガホンで映画化。1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが受けた思いがけない調査依頼。それはウェストバージニア州の農場が、大手化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物によって土地が汚され、190頭もの牛が病死したというものだった。ロブの調査により、デュポン社が発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流し続けた疑いが判明する。ロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切るが、巨大企業を相手にする法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていく。ロブの妻役をアン・ハサウェイが演じるほか、ティム・ロビンス、ビル・プルマンらが顔をそろえる。
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