東京国際映画祭学生応援団

存在するものの東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

存在するもの(2019年製作の映画)
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🎬CROSSCUT ASIA🎬
🇵🇭『存在するもの』

《決して逃げられない血塗られた家の歴史》

1985年の夏。家を離れて暮らす大学生のルイスは、双子の妹マヌエラが急死したとの知らせを受けて帰省をする。古い家では厳格な父アルトゥーロと優しい母レベッカが彼を迎えるが、その夜からマヌエラの呪いが皆を襲い始めるのです。

今年のCROSSCUT ASIAは最高ですよ。ホラーホラーのファンタスティック祭り。ホラーは大好きなのですが、普段観ないアジア地域のホラーはまた一味違って個人的に大盛り上がりです。その中でも本作『存在するもの』、めちゃ怖い…。『シャイニング』を彷彿とさせるような妹の亡霊と様子のおかしい両親。中でも父親のコンプレックスからくる過度な教育態度は亡霊よりも恐ろしいです。Q&Aでは、国際映画祭で大きく評価をされるエリック・マッティ監督が「日本のホラー映画へのリスペクト」についてお話しされていました。日本のよくあるホラーとはまた違った展開が国際映画祭の楽しみですね。
注目は何と言っても主演のケント・ゴンザレスさん!あの会心の演技力でまさかの初アクトとのこと。顔もかっこいいし完璧や。そして、実際の妹さんが劇中でも妹役。色々なところに注目して頂けるとより深みが増すホラーでした。

次回上映
11.1 金 13:40〜

鑑賞者:たけ