東京国際映画祭学生応援団

サイエンス・オブ・フィクションズの東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

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🎬ワールドフォーカス🎬
🇮🇩🇲🇾🇫🇷『サイエンス・オブ・フィクションズ』

【嘘か誠か、誠か嘘か】

アメリカで、アポロ計画によって人類初の月面着陸が達成されようとしていた1960年代。遠く離れたインドネシアで、寡黙な男シマンは、人が寄り付かない場所で外国の撮影隊が月面着陸の場面を秘密裏に撮影していループのを目撃してしまう。見張りの者に見つかったシマンは口封じのために舌を切られてしまう。事実を町の人たちに伝えようと、宇宙空間の無重力状態に置かれた人間の姿を真似してスローモーションで歩くが、周囲からは変人扱い。

正直に言います、訳わからなかった笑。だがしかし!東京国際映画祭ならでは、Q&Aで魅力爆発。鑑賞中は「モノクロからカラーへの切り替え」、「画角の変化」、「主人公の役者が変わってる」なんて何にも気づかなかったです、お恥ずかしい。ヨセプ監督が仰っていた通り「何が真実で、何が嘘か、現代の情報に溢れた社会だと気付けない」、まんまとハマってました。宇宙飛行士の真似してゆっくり歩く主人公にイライラしてる場合じゃない、これはもう一回観たい、全部見抜きたい。エンドロールで映画は終わりじゃない、エンドロール後、本当のストーリーが始まる、そんな映画を作りたかったって、格好良すぎるよ、、面白い映画に出会ってしまいました。

鑑賞者:たけ