しろくま

ラーヤと龍の王国のしろくまのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
3.9
《クマンドラの民は龍と共に平和に暮らしていたが…》
心を持たない魔物ドルーンが現れ、人々を石に変えて増えていく。龍は民のために力の限り戦ったがどうしても倒せない。その時最後の龍、偉大なるシスーが…。

ありったけの魔力を龍の石に込めて戦った。ドルーンは消滅し、石にされた民は蘇ったが、龍は蘇らない。シスーも消え、龍の石だけが残った。民は結束し新たなはじまりとなる筈だったが…。龍の魔力を宿す石をめぐり民は互いにいがみ合いクマンドラの領土は分断された。

ここまでをたった3分で説明してさっさと本編を始めようとしているけど、情報量多すぎない?これだけで結構長めの映画が作れそうな壮大な物語。

本編では、封印していた龍の石のありかを教えてしまったラーヤのせいで大変な事態に…。ということで、持ち去られた石のかけらを集めて回る〝ドラゴンボール〟的あるある展開だけど、登場するキャラクターが全員個性的。特に、偉大なるシスーが、まるで室井滋さんみたいなひょうひょうとしたキャラで、ちっとも頼れる感じはしないけど、石のかけらを見つけるたびに覚醒していくところがいいね。

本作は、コロナ禍の頃に公開された作品で、炎のように広がり命を飲み込み増えていくドルーンの姿とその頃の状況が重なって心が折れそうになったけれど、トラウマをかかえながらも立ち向かっていくラーヤの姿と信じあえる仲間を見つけていく過程に、めちゃめちゃ共感しまくり、元気をもらえた感動作。そして、辰年の今年観るべき龍推しの映画。

視聴メモ:2024.01.13/005/図書館DVD
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