予告編(特に移動撮影の感じ)が中々良かったから見に行ったけど、蓋を開けたらそこまで好みとは言い難い作品となっていて少し残念。
予告編ではあまり思わなかったが、女優に関する映画ってこともあって結構オリヴィエ・アサイヤスっぽい印象を受け、アサイヤス作品を基本的に苦手とする自分は拒絶反応を抱かずにいられなかった。(おそらく悪い意味で日本映画らしいねちっこさが好きになれないんだろうと我ながら思う)
似ているといえばバレリーナの苦悩を描いたブラックスワンのオマージュだったり女性モデルが狂っていくネオンデーモン的な照明だったりも見受けられて美しいと思ったところもあったのだけど、基調としているアサイヤスらしさは当然のことながら全く消えていなかったので苦手意識もずっと残ったままだった。(さながら自分の嫌いなヨーグルトにどんな味を足しても食べられないかの如く)
君の名前で僕を呼んでやローマみたく予告編で気に入ったら大抵の場合は自分にとっての傑作になる可能性は高いのだけれど、こんな具合に実は苦手とする表現の映画だったってこともあるよなと改めて思い知らされた。