タスマニア

映像研には手を出すな!のタスマニアのレビュー・感想・評価

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)
3.5
2020年203本目。

映画を見たくて配信開始されたドラマを慌てて見て予習をした状態で映画に臨んだ。
乃木坂ちゃんの可愛いご尊顔を拝む感覚には変わりないけど、そもそもの題材やテーマも結構好きな部類だったので、ドラマも映画もめっちゃ楽しめた!(アニメ版は配信されていないので見てないです)

プロのようにそれで食べていっているわけではないけど、彼女らの中にある好きなことへの熱や拘りはクリエイターそのもの。
金森氏が言う「クリエイターは面倒くさい」は最高の褒め言葉だよ。
そして、同時に「モラトリアムに守られたノーリスク」の環境下で、やりたいことに全力を注ぐ少年少女が尊い。普通に尊い。感動するもん。

映像研とロボット部で打ち合わせをするシーンの、ロボット部の想いを話すシーンは結構大人の面々がグサッと刺さるようないいシーンだった気がする。
ものづくりへの「好き」の気持ちや情熱を持ったまま大人になることの難しさや、それを乗り越えた素敵な大人の作り方のヒントを垣間見た感じ。
情熱的なクリエイター(の卵)は社会が全力を注いで、守っていくべき。

このシリーズの舞台となっている芝浜高校の部活や研究会が乱立する環境、それを取り締まる大・生徒会、そこに生きる学生たち。
世界観自体がクリエイティブで生き生きとしたキャラクターたちが生まれやすくて、どのキャラクターも個性的で素敵。
結構そこが好きな理由の一つかもしれない。
褒め過ぎかもしれないけど、相乗効果でみんな個性的で演技が良くて楽しそう。他の映画作品で見かけたときも「映像研の○○の役の子やん!」ってなりそう。
あと、いろいろな部活の生徒たちをちゃんと本筋のストーリーに効果的に絡ませる構成も良い。

映像研の3人はみんな良かったけど、やっぱり個人的には金森さん一択。
梅ちゃんがもともと好きだけど、すごくハマっている気がする。
演技が上手いかどうかは自分には判断できないけど、台詞も多くて、いつもとちょっと違う雰囲気がすごく良い。

百目鬼を演じた桜田ひより。存在感有るなぁ。

ただ、実はこの作品を通して自分は生徒会推し笑
生徒会全員好き。可愛い。会計の王くん含めて可愛い。
阿島さん最高。最推し。
ソワンデかっけえ。
ソワンデのセリフを聞いてて思うけど、この作品はセリフづくりが丁寧で知的。
ワチャワチャしているキャラクターたちに、強い哲学や言葉に出来ない知性を感じるのはセリフづくりのおかげかも。

ゲバラも散歩部の女の子も素敵だし、何より浜辺美波を本筋にほとんど絡めない脇役に配置する贅沢さ笑
ピュー子を想い、空を見上げるシーンはなんて美しいシーンなんだ。
別の映画として成り立ちそうな。

とりあえず、シーズン2希望。
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