許されぬ大恋愛や戦争も話に含まれているのに、割と淡々とした印象、複雑な環境に育って早くに受容の精神を身につけてしまった主人公視点だからか
今更だが地続きの土地の中に国境があったり、人種の違いによる…
分割されたまま地図上からポーランドという名前が消えていた20世紀のはじめ。ポメラニア地方にはドイツ人、ポーランド人、カシューブ人が暮らしていた。
ロシアとドイツに挟まれ、ただでさえ複雑な歴史を持つポ…
『コールドウォー』は1945年以降のポーランド史を1組の恋人を軸に描いたが、本作『執事の人生』は国境地帯少数民族カシューブ民族に1900年に生まれた男の一生を通して1945年までの歴史を描く。どちら…
>>続きを読む両大戦を生きたカシューブ人の物語。現ポーランド北部ポメラニア地方にあってナチスとソ連の侵攻に晒され、また「ポーランド人」たることを要求された苦難の下、仕事や恋愛、戦争や国家など何重にも引き裂かれなが…
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