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白頭山大噴火のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

白頭山大噴火(2019年製作の映画)
3.8
久しぶりのハジョンウ氏〜♡
やっぱり好きやわー。
仕事柄コロナをめちゃくちゃ警戒してて、休みの日も家にこもりっきりで映画館からすっかり遠ざかってしまい、この作品も気になりながらも見に行けずでした。
やっぱりこういう作品は映画館で見たかったな…。

ジョンウだけでもキャッ♡てなるのに、イビョンホンにマドンソクにぺスジてどんなけ豪華なん!
めちゃくちゃチョイ役でチョンドヨンまで!
なんと贅沢な使い方!
ジョンウさんとドヨンさんと言えば「素晴らしい一日」ですよね。
もう、わたしはその作品があらゆる映画の中でもトップ5に入るくらい好きなもので、この2人がどんなけしょーもない形でも共演してるってのが嬉しくなるんです。

ストーリーとか展開自体は大味も大味。
イヤ、そんなんできるわけないやん‼︎という非現実的でアルマゲドン的なので、とアレコレとツッコミながら見るわけなんですが、それでも引き付けられるのは、やはりイビョンホンとハジョンウの存在感なんですよね。

北朝鮮北部、中国との国境にそびえる白頭山が大噴火し、朝鮮半島が地震や降灰でめちゃくちゃになってしまいます。
そこに、除隊目前で臨月を迎えた妻の元に早く帰りたいジョンウと、捕まってる北朝鮮の工作員(事情通)のイビョンホンとが、それぞれの思惑を抱えながらも協力して、北朝鮮から核弾頭を盗み、それを使って白頭山の噴火を止めるというハチャメチャな任務にあたるという話で、すごい絶望的な状況の割には、コメディ的な軽いノリもあったりして、それが茶目っ気があって楽しく見れます。
ジョンウが「PMC」の時みたいな男らしい感じとは違い、愛国心バリバリでもないし、なかなかに頼りなげで部隊を統率するリーダーなのに「腰抜け」って言われてるところが大好き♡

韓国ドラマに密かにハマる北朝鮮人は「愛の不時着」でも散々やってましたが、優れた物語やエンタメは、国境やイデオロギーを越えて愛される力を持ってるっていうのが良いですよね。
ひと昔前の韓国ドラマの最終回が気になるイビョンホンがお茶目でほっこりしました。

家族の話にしないと気が済まない韓国らしい味付けもコッテリですが、北朝鮮が非核化に向けて核廃棄をしていくという設定は、長い長い期間を経てようやく高まってきた南北の融和ムードを感じさせ、逆に、同盟国である米軍との関係性の微妙さなんかも、米軍に対する冷ややかな目線を思わせました。
例えば「グエムル」でも米軍批判がありましたが、韓国人にとって米軍てどういう存在なのかなと気になるところです。

朝鮮戦争なんて、米ソの代理戦争で、南北が分断し敵対関係になってしまって今に至ってるし、「国際市場で逢いましょう」などでも描かれてましたが、ベトナムやアフガニスタンなど、アメリカの戦争に韓国も同盟国として駆り出されて戦争に加担してたりするわけで、日本の場合は同盟国であっても憲法9条の縛りがあるから、戦わずに済んでますけど、韓国は違いますもんね。
その辺では日本人とは全く違った複雑な思いを持ってるのかも知れません。

まあでも、突如起きる破滅的な大災害の恐怖とか、一難去ってまた一難のスリリングなミッションや、南北の友情やら、力自慢を封印したインテリのマブリーとか、深く考えずにいろいろ楽しめる作品でした。
ジョンウさん大好きです!

それにしても、邦題ダサいな…

イビョンホン 7作品目
ハジョンウ 25作品目
マドンソク 15作品目
チョンヘジン 13作品目
ペスジ 5作品目
チョンドヨン 7作品目
オクジャヨン 6作品目
イギョンヨン 18作品目
チョハンチョル 14作品目


8
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