テキサス州シュガーランド、多くの人種が住むその町に、ムスリムの友人に囲まれた黒人青年マークがいた。自らもムスリムとなった彼は、ある日トルコでISISに入った。マークの友人のムスリム青年らが彼との思い出を振り返る。
率直に言って期待外れだった。確かにマークの友人にとって、彼がISISに加入したのは相当なショックだったのだろう。ただ、あまりにも情報が無さすぎる。先進国の人間がなぜイスラム過激派になるのかを掘り下げているとは言い難い。ある程度推測はされているが、少なくとも予想を上回るような内容ではない。なんだか一つの事例をささっと拙速に映像化した印象で、もっと深く扱える題材だと思うが。そして本作の撮影終了後、マークは逮捕されたということだが、逮捕された彼を取り上げたNBCの短い記事の方が、この20分程度のドキュメンタリーよりも読み応えがあった。
