アタフ

第七の封印のアタフのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
4.2
前回借りてみたときは途中で寝てしまって、結局返してしまったので再び鑑賞。

テーマは「神は存在するのか?」

主人公マックス・フォン・シド―が演じるアントニウスのところに”死”がやってくる、アントニウスはその”死”にチェスで勝負を挑み、もしアントニウスが勝ったら死を免れることを約束する。

なんともおかしな設定のようだが、黒いフードをかぶった"死"と広大な海をバックにチェスをするシーン(このパッケージにもなっているシーン)はとてつもなく美しい、映画史上最も美しいシーンなのではないなとも思ってしまったほど。

”死”とチェスをしている間は死を免れることができ、その間にアントニウスは神の存在を見出そうとする。
「神は存在するのか?死んだらどこへ向かうのか?」
見つからない答えを探し続けるアントニウス。

非常に重い宗教的な映画かと思いきや、意外とそうではない。
結構コメディチックなシーンも多く、
大道芸人が上っている木を死神がのこぎりでギコギコ切っているシーンは完全にコメディ、笑うよそんなの。

この作品が名作と呼ばれているのも完全に納得、圧倒的に美しいビジュアルに酔いしれました。
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