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セオリー・オブ・アチーヴメントのtetsuのレビュー・感想・評価

3.1
ハル・ハートリー特集上映にて鑑賞。

舞台はブルックリンのアパート。
言葉だけは達者な芸術家志望の若者たちのとある風景。

監督の友人・オコナーのアパートを中心に2日間で撮影。後の『シンプルメン』で印象的なダンスシーンを担当することになる、おかっぱ頭のエリナ・レーヴェンソンの初出演作で、どうやら彼女のオーディションも兼ねていたらしい。*
*パンフレット『シチュエーション・コメディ メイキングオブロングアイランドトリロジー』参照

前回のリバイバル上映で初めてハートリー作品を観たとはいえ、作家性が共通していることは明白に分かった。
率直に言うと、さっぱり意味がわからない。笑

キスをしようと何度も恋人に近寄る男性とそれを上手くかわす恋人の滑稽な序盤、「作曲家になりたいけど、音楽が演奏できない」と理想論を語る主人公、そして、アコーディオンの演奏。
唯一無二のシュールな展開が面白かった。

ゴダールを模したキャラクターが登場していたらしいが、全く分からなかったので、ゴダール作品をもう少し観てから、また挑みたい。
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