むぎちゃ

花束みたいな恋をしたのむぎちゃのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.0
『ガスタンク情景』フルパッケージ化希望


ムビチケいただいたのでタダで鑑賞٩( ᐖ )۶ヤッタネ
去年末以降約3ヶ月ぶりの映画鑑賞。
いやーこんな間空いたの何年ぶりでしょうか…。

描きたいもの、心情、人物、ガスタンク…。
そういうものが重なれば重なるほど筆は進むし、いざ助長に感じた時どこを削ればいいか悩むものだ。
多分脚本の段階であれやこれや詰め込みたい要素がおおすぎたのかなぁと思った。

最初に現在の描写から入り、そこに至るまでの二人をメインに描いている訳だが、幕間幕間に入る西暦を見る度に「うわぁ、後3年あるのかよ…」とか「まだあそこから一年しか経ってないのか…」とか。
要は回想ものの弱点が見事に発揮されていた。(逆に導入部分は強い惹きになるっていうメリットはあるが、本作ではそれもちょっと弱い)


独特な価値観を持つ二人。(その価値観はネットの書き込みレベルのものばかりだが…)
運命的な出会いや恋愛をしたところで感情がそれに追随するかは別ですわな。
大袈裟に表現するなら赤い糸へのアンチテーゼ的な?
ラストのジョナサンのシーンは流石にやり過ぎだったけど。

結婚することが正しい正しくないはさて置いて、少なくとも「付き合いたてのテンションが続かないなら結婚しないでおこう」って結論出したなら多分この2人は相手が誰であれ一生結婚しなさそう。
そういうお話じゃないのは分かるけど、描写した以上そう思ってもしょうがないわな。


で、こればかりは観る側作る側両方とも難しいところだけど、押井守は押井守として出演して、オーサムの子はオーサムの子として出演して、(あと多分ミキサー云々の人も?誰だろ)いざオダギリジョーが出てきた時「これオダギリジョーとして出てんのかな、そういう役なのかな」って混乱したのは自分だけではないはず…。


という訳で、あれこれ書いてはいるものの眠い中結局まぶたを閉じずに最後まで鑑賞できたのは、ギリギリのところでバランスを崩さずにマイペースながらストーリーを完走したからかな。

(タダ鑑賞である前提で)思ったりより楽しめた。新婚の身分で奥さんと観に行くにはあまり向かない。くらいの映画。
むぎちゃ

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