【一言で言うと】
「建前なき“答え”」
[あらすじ]
ニューヨークでラジオジャーナリストをしているジョニーは、ロサンゼルスに住む妹に息子のジェシーの面倒を見てほしいと頼まれる。9歳のジェシーはジョニーが独身でいる理由や自分の父親の病気のことなどを遠慮なく尋ね、ジョニーを困惑させるが、二人は次第に仲良くなる。そして、ジョニーは仕事のために戻ることになったニューヨークへジェシーを連れて行くことにする...。
メチャクチャ沁みたし自分でもビックリするほど泣いた。
マイク・ミルズ監督の作品は今作が初ですが、描写といいしっかりと“軸”を持った描き方で説得力がありますし、完璧でなくていい“優しさ”がこの映画にたくさん詰まっている。
自分はまだまだ若いですから分からない事だらけだろうけど、子供を持つ親が観たら多分、というか絶対響くんだろうな…って思います。
とにかくホアキン・フェニックスの演技力は相変わらず素晴らしいですし、『ジョーカー』を演じた次がこれなのでかなりギャップが激しいですが笑
しかしそれ以上に甥っ子であるジェシー扮するウッディー・ノーマンのバカ高い演技力に涙腺然りただただやられてしまった🥲
普通ならいけ好かないマセガキのようなキャラをあんな魅力的に表現できるあの上手さ...やっぱりワンダーのジェイコブ・トレンブレイといい、純粋に観る者の心に突き刺さる演技ができる子役ってホント偉大ですよ😌
ていうかこの映画に出てくる子供達がもうマジで人生何周してきたのですか?って聞きたくなるくらい大人すぎて本当にビックリ😳
インタビューでの態度もそうですし、一言一句の言葉にこれほど涙腺を刺激されるとは思わなかったです😭...
特に“もし親があなたの子供になったらどう育てる?”という質問に対して、
「他人を尊敬しない人間になるな」
っていう言葉がメチャクチャ響いた...いやマジで、自分があの子と同じくらいの年齢で同じ事聞かれたら悩むだけ悩んで答えられないと思う、多分笑
とにかく子供ならではの純粋さ、それに先を見据える明確さに優れた考え方に改めてジェシーやあの子供達から学ぶ事がたくさんあることに気付かされる一本でした。
子供を育てることの難しさ、それに辛さもありながら、それを優しく許容していくような展開に観ていて純粋に感動できましたし、叔父ジョニーと甥っ子ジェシーの奇妙な関係も持ちつ持たれつでとても良かったです☺️
大人は“建前”と“本音”を使い分ける生き物ですが、子供のうちは“建前”なんてものはないですからね...そんな純粋さ丸出しでデリケートな部分に突っ込むジェシーにヒヤヒヤしながらも、真理を突いた言葉の数々に思わず自然と涙が溢れてきました(;ω;)
自分が親になったらもう一度観たい今作。
他のマイク・ミルズ監督作品も観てみたですね〜...