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サイレント・トーキョーのsingerのレビュー・感想・評価

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)
2.6
予告編を見て、「これは面白そうだなぁ」と期待して観たんですが、
ちょっと期待外れというか、物凄く”惜しい”作品だなぁというのが正直な感想ですね。

なんか、もっともっと深く、スリリングに仕上げられただろうに、
ストーリーやキャラクター描写など、色んな部分で浅さを感じてしまったのが残念なところでした。

特に、作品の重要なポイントである爆破シーン。
ここに至るまでの描写と、その瞬間を描いたシーンが、あまりにもチープ過ぎて、
作品のトーンとの違和感があり過ぎだったのも、惜しい部分だったなぁ。

【主題歌レビュー】
♫「Happy X-mas(War Is Over)」/Awich

それでも、このAwichのエンディング・ソングは作品の締めを飾るには相応しい、とても素晴らしい楽曲だったんじゃないかと思います。
毎年、クリスマスシーズンには、必ず耳にする位、有名なジョン・レノンのカヴァー曲ですが、原曲とは違ったアプローチで、囁くように静かでエモーショナルなヴォーカルが印象的で、ピアノの旋律だけをベースにしたシンプルな演奏と相まって、
歌声の力がとても心に残る楽曲でしたね。
挿入歌の「Present」も作品の中で、抜群に映えていたなぁと思ったし、
この楽曲起用に関しては、とても上手く作品とリンクしていて、大成功なんじゃないかなぁと思いました。
それだけに、本編自体の出来の至らない所が、目立ってしまって、楽曲にインパクトを吸収されているように感じてしまったのが、やっぱり惜しいなぁという、そんな作品でした。

久々のレビューとなりました。
近況の方は、またコメント欄にネタバレとして追記します。
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