よう

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢のようのレビュー・感想・評価

3.5
音楽業界を描いたロマコメ。

原題は The High Note
note は楽譜のことだろうとは思ったけど、調べたら「絶好調」「活発な調子」的な意味らしい。


脚本書いた人が、実際ユニバーサル・ミュージックにいた人らしい。
割とあるあるが入ってるのかもね。
「40過ぎの女で全米1位になったのはたったの5人。そのなかで黒人は1人」って台詞がある。おそらく本当にそうなのかもなあと。

割とお仕事映画メインのつもりで観てたから、ロマコメとはいえ、あの二人がそういう関係になるのはなあ。
その後の展開とのギャップとしてはありかもしれないけど、やるならやるでもう少し事前になんかさあ。ダコタ・ジョンソンの容姿だから惚れるのはまだわかるとはいえ、「ほら、この手の映画、大体こうなるから」的な感じに見える。

ただね、終盤「え、そこ?」っていうのがあって、それまでのことがなんかチャラになる感じはある。
たしかに布石は置いてたなあ。

大物歌手のグレースとマネージャーが主人公にとっては障害にはなるとはいえ、この両者が言うことはまともなんよね。
で、その両者がそれぞれ忠告した2つのことを主人公がどうするかによって節目が来る。
割とオーソドックスな話の流れ。

そんなに音楽に詳しくない自分でも知ってる ♪Bad Girl ♪You Send Me も流れる。
全体的に、流れる曲が王道的な曲ではある。自分は好み。
台詞にも実在アーティストがいっぱい出てくる。
あと、「M・J・ジョーダンが来る」とか「ミシェルってオバマ? ウィリアムズ?」とか、トップ有名人の名前も。
こういうのが変にいやらしくならないのは、演じてるダコタ・ジョンソンもトレイシー・エリス・ロスも有名人一家だからってのもあるかも。

いくつか小さくクスッとなる所があるのだけど、コメディ描写がアッサリ気味。
というか、全体的にアッサリテイスト。
終盤のステージなんか、もう少し盛り上げてもいいような。二人の歌声はよかっただけに。

主人公が相手の緊張を和らげてからのアイツの変化のシーンとか、グレースが歌で内心を吐露するところとか、いいシーンもいくつか。
あの豪邸の管理人の謎なセレブ感とかもなんか可笑しみがある。
全体的には好感。
よう

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