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南国千一夜のkazu1961のレビュー・感想・評価

南国千一夜(1929年製作の映画)
3.6
▪️JP Title :「南国千一夜」
Original:「A Throw of Dice」
▪️First Release Year : 1929
▪️JP Release Date : ※※※
▪️Production Country : ドイツ・インド
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-555 再鑑賞
🕰Running Time : 74分
▪️Director : フランツ・オステン
▪️Writer : マックス・ユンク、 W・A・バートン
▪️Music D : ニティン・ソウホニー、 ヴィリー・シュミット=ゲントナー
▪️Cast. : ヒマンズー・ライ、セータ・デヴィ、チャルー・ロイ
▪️My Review
古代インドの叙事詩マハーバーラタの一編に基き、撮影を全てインドで行った魅力的な大作です。ドイツ人映画監督フランツ・オーステンの最高傑作と称される、独印合作インド時代劇3部作の3本目の作品になります。
冒頭から最後まで、壮大な素晴らしいオーケストラ楽曲に彩られた、豪華さで描かれる恋の三角関係がもたらす人間の悲哀を描く上品さが、舞台演劇的であるとともに叙事詩的な匂いを醸し出しています。
驚くほど自然な演技とインドの風景やガンジス河沿いの豪華な宮殿の美しさを余すところなく捉えた、オステン監督と撮影監督のエミル・シューネマンによる魅力的な映像が見ものです。さらに二ティン・ソーニーの雰囲気のある素晴らしい楽曲が、オステン監督のロマン主義を引き立たせています、
後世、インド映画史上初のキスシーンが登場する映画としても有名になりました。

物語は。。。
静寂が包むインドの密林にて。森に住む隠者の娘スニータは、その日騒がしい行進を目にします。聞けば、森の外からやってきた賭博好きな王たち、従兄弟同士のランジット王とソーハン王が虎狩り争いをしに来たのだと言います。その一方ソーハン王は密かに部下に命じて、狩猟の流れ矢に見せかけてランジット王を殺そうとしていました。狙い通り毒矢に射抜かれたランジット王でしたが、従者たちによってスニータの父である森の薬師カンワのもとに運ばれ一命を取り留めます。計画が失敗したことに憤るソーハン王はしかし、甲斐甲斐しく従弟の治療にあたる美女スニータを見初め、同じように患者であるランジット王もまたスニータを愛するように。。。

▪️Overview
「亜細亜の光」と同じスタッフによって作られた映画で即ち原作及び脚色をニランヤン・パルが、監督をフランツ・オステンが担任し、ヒマンズー・ライが主役を演じている。このほか助演者にはセータ・デヴィ、チャルー・ロイ、等が顔を出して居る。(参考:映画. com)
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