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ジョゼと虎と魚たちのkazu1961のレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-489
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋田辺聖子の原作も妻夫木聡・池脇千鶴主演での実写映画(2003年)もそれぞれとても素晴らしい作品で大好きですが、本アニメもとても良い作品でした。概ねの背景やストーリーはどれもほぼ一緒なのですが、それぞれ結末とその後を示唆する方向性が全く違っています。束の間の幸福であったり、破局の予感であったり。。。そういう意味では本作が一番多幸感の残るエンディングです。

🖋ここには是非があり、原作や実写映画が身障者に対する差別や女性弱者に対する性的発言があったり、より現実的な苦々しいリアリティが描かれているのに対して、終始瑞々しいピュアなラブストーリーとして本作は描かれています。個人的には是非論よりは、それぞれの違った良さがとても印象に残りました。

🖋本作はアニメーションならでは。ストーリー、作画、風景、音楽、全てが美しく描かれている作品です。また舞台が大阪・神戸と描かれるので既視感のある街並みにも好感が持てます。とても清々しい気持ちになれる作品で、終盤では優しい涙もこぼれました。

🖋恒夫を演じるのは若手俳優の中川大志、ジョゼには清原果耶です。関西弁がベースになっているので大阪出身の清原果耶は全く違和感がなかったですね。その他はときたま???でしたが。

🖋実写の映画とはまた全く違った作品として鑑賞するととても素敵な作品だと思います。

😢物語は。。。(参考:公式サイトより)
趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになった ところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れを いつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、 恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。 その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ 恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版)』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :2020
日本公開 :2020/12/25
🎥上映時間 :98分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):タムラコータロー
脚本 :桑村さや香
原作 :田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」
撮影 :高羽哲夫
音楽 :Evan Call
出演(声優):中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸

🔸Overview (映画. comより)———————
2003年に犬童一心監督により実写映画化された田辺聖子の同名小説を、新たに劇場アニメ化。大学で海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコに生息する幻の魚を見るという夢を追いながら、バイトに勤しむ日々を送っていた。そんなある日、坂道を転げ落ちそうになっていた車椅子の女性ジョゼを助ける。幼少時から車椅子で生活してきたジョゼは、ほとんどを家の中で過ごしており、外の世界に強い憧れを抱いていた。恒夫はジョゼと2人で暮らす祖母チヅから彼女の相手をするバイトを持ち掛けられ、引き受けることに。口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たるが、そんなジョゼに恒夫は真っ直ぐにぶつかっていく。「坂道のアポロン」の中川大志が恒夫、「デイアンドナイト」の清原果耶がジョゼの声をそれぞれ演じる。テレビアニメ「ノラガミ」のタムラコータロー監督がアニメ映画初監督を務め、「ストロボ・エッジ」の桑村さや香が脚本を担当。「僕のヒーローアカデミア」のボンズがアニメーション制作。
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