タスマニア

るろうに剣心 最終章 The Beginningのタスマニアのレビュー・感想・評価

3.5
2021年66本目。

シリーズ最高傑作!と名高いのも納得。
シリーズ内の他作品と比較した時に単純に作品のクオリティが高い・・・といったものではなく、そもそも別条件でテイストも別の作品のように感じた。
「緋村剣心 エピソード0」という形で他シリーズと切り離して考えても結構好きかもという類。

このシリーズで常に評価が高い殺陣を中心としたアクション。
今作では剣心は逆刃刀ではなく真剣を使うので、シンプルかつスタイリッシュに切り倒していく姿がより一層格好いい。
時系列的には他作品より前の話ではあるけど、実時間では佐藤健が緋村剣心としてのキャリアを長く積んで、洗練されてきたのもあるのかも
(いや、違いは分かってはいないけど笑)
全体的に暗めの絵に対して鮮血が吹き出すのが鮮やか。スピード感すごいし。
ラストの雪景色の中で巴を両断するシーンなんか、物語的には切ないんだけど、絵的には鮮やか。

全然関係ないけど雪代巴と雪代縁って名前の音の響きがすごく好き。
「ゆきしろえにし」って何。日本語綺麗すぎる。
個人的な感覚ではあるけど。

新撰組の主要メンバーのイメージと配役も割と合っていた。
沖田総司って具体的に情報を知っているわけではないけど、村上虹郎の姿見た時に「あぁ、これだわ」って思ったぐらい。

愛する人を奪った人を憎む。それでも、最後は愛してしまう。
いとおかし。
そんな雪代巴という悲劇のヒロインに有村架純はすごく合っていました。
いい意味すごく普通の可愛いお嬢さんだけど、どこか悲劇のヒロイン像もしっくりくるのは最近の作品の影響かな。
(というか、なんか近年いっぱい映画で見るようになった気がする)
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