ラブストーリー得意じゃないんだけど、これはそうではなくマルチバースもののロマコメだったので良かった
幻想即興曲聴けるのでスクリーンに観に行って正解
フランソワシヴィルのケツが観られるし！
ツカミがもう最高
モスクワかと思うような真っ白な冬のパリ、セーヌ川は凍結していて架かる橋は崩落している…オープニングのフランソワシヴィルの不穏な顔のアップといい、何観に来たのか一瞬忘れたくらいよかった
あの近未来ディストピア系SFシークエンスは個人的に本当に大好物で、出来ればゾルタンの話で一本映画撮って欲しいしフェリックスはあの世界にいた方がどう考えてもイケてる
話をどう着地するどうするつもりだよ？と思ったらそっちを選んだのね…まぁある意味書き換えた結末と同じとも言える
ハリウッドものだったら元の世界に戻って、前よりも彼女を大切にして幸せに暮しました、とかのハッピーエンドにするんだろうけど、そうしなかったのが新しかったしわたしは推せた
ちょっと前にパームスプリングスを同じ劇場で観てたので、なおさらこういうチョイスもあるなぁおもしろいな、と
目的が『全てが元通り』でなく『彼女との関係』になっていくのが、ああ人生は常に選択だし、往々にして妥協の連続だものなぁと唸らせられたし
成功してた自分の世界に戻る事よりも成功している彼女の世界に自分がとどまる事を選んだあたりに「家庭のために/男の成功のために女が犠牲になる世の中でなくていいのだ！」みたいなメッセージ性も含まれてる気はしたし
セリフもなくダイジェストでお送りする2人の日々、のシーンが前半と後半にそれぞれ出てくるんだけどとても好き！
仏映画というと女の人のおっぱいぽろん率そこそこ高い気がしてたけどこれは逆に男が脱ぐというか 見せるのは男のケツだったのでそういう意味でも新しい時代の流れを感じたし、本作のウーゴジェラン監督といいアレクシスミシャリクといい、around 40くらいの比較的若年層が素敵な作品を生み出している仏映画界の未来は明るいと思う
ただフランソワシヴィル、流石に高校生役は無理がある！
