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ほんとうのピノッキオの創のレビュー・感想・評価

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)
3.5
1番の目的はキャッツのトラウマ払拭だったのだけど、その意味では大満足。
コオロギも人形もネコもキツネもカタツムリもマグロもみんな気持ち悪いのにどこか美しくてかわいい。

ピノキオは全然言うこと聞かないし何度も失敗するしまさにお子様でイラつきもするけど、親戚のおばさん的な目線で見れてしまってもうずっとかわいい。
だんだん顔に傷が入って、最後にぐんと成長してたしサメのお腹の中での逞しさらへんからは泣けてくるほど。

イタリア語が全然分からないけど、爺さんがちょいちょいバンビーノとかピノッキオとか呼びかけてて愛情深さが伝わる。
いいなぁ。愛情がオープンなのが言語にも表れてるこの感じがより親戚のおばさん的な目線にさせるのかも。

ネコとキツネの絶妙な不潔感とか、本当にロバになっちゃうのとか、小さい時に観たら怖いだろうダークな部分もあるけど、
寓話としてのピノキオという物語の完成度の高さを改めて認識するしとっても良い教材でもあると思う。
家族は大事にしようね。大人の忠告はちゃんと聞こうね。知識を得る事も同じ失敗を繰り返さないように反省するのもお勉強だよ。


ロバの演技に感動した。
なにあれ。何あの名演。CGなの?
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