移民のこととか時代背景とか、または俳優陣やスタッフなどについてとかの基礎知識はほぼない状態で観たので、そのあたりを知ってる人とは観る深さがだいぶ違うとは思うのですが、とりあえず人間ドラマとして観た感想は悪くなかったです。
どうしても男は成功を求めがち、女は安心とか安全を求めがち、みたいなところはあると思うんですよね。だからそれで気持ちがすれ違うってことも良くある話な気はします。でもそこでお互いを理解しようと思うか思わないかは、それはやっぱり人としての懐の深さと、お互いへの愛情の深さ、なんじゃないかな。そういう意味ではこの夫婦は大丈夫だったんだろうと思います。けんかもして、追い討ちをかけるような試練も経験して、そこで別れてしまうような夫婦もたくさんいると思うけど、ラストはああだから。わたし的にはモヤモヤする終わりにならず納得感で終われました。
所謂悪人みたいな人は出てこないから話は割と淡々としてたけど、おばあちゃんが若干ヒヤヒヤしたかな(^^; でも重要な役割があっての登場だったんだなと、最後まで観てようやくわかりました。
ミナリ、というタイトルをつけてこのラストということなので、この家族の行く末はきっと悪くはならないんだろうなと私は思いました。子どもたちも賢いしね。夫婦も歩み寄れないほど意固地な人間でもなさそうだし。だいぶ先かもだけど、幸せを掴んで欲しいな。頑張れ〜！、…なんて考えてしまったのは俳優の演技がとても自然で役にハマってたからかな(^^;
