しろくま

ミナリのしろくまのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.5
2022.07.18/142/図書館DVD
〝辛いのは分かるが夢のために犠牲は必要。少し辛抱すれば幸せに暮らせる。これが始まりだ〟っていうオトンに〝これが始まりなら希望はない。もう限界〟というオカン。

アメリカンドリームを求めて韓国からやって来た移民家族の話だけど、舞台が田舎過ぎて、ここがアメリカ?って感じで、どっちかというと〝北の国から〟だね。引っ越して来て早々の夫婦げんかで、近づいて来ているトルネードより、家の中の方が激しい嵐って感じ。そして決まったのは、引っ越す代わりに、バアバ(オカンのオカン)がやって来るということ。さぞ、料理や子育てが上手なバアバだと思いきや、料理は苦手で口が悪く、花札とプロレスが大好きな破天荒すぎるバアバ。

兎に角、様々な困難と予想しない事件が降りかかって、〝成功する姿を子ども達に見せてやりたいんだ〟と言っている割には先が見えない展開。そして、明るい兆しが見えかけて〝あれ?ここで終わるの?〟というキリの悪い終わり方。結局あの件は最初からプロに任せておけばよかったじゃんってオトンに言いたいんだけど…。

本作のバアバ役で2020年のアカデミー賞助演女優賞のユン・ヨジョンさんは、韓国のベテラン女優さん。韓国ドラマに多数出演されていて、特にシニア世代の人間模様を描いた〝ディア・マイ・フレンズ〟が私のお気に入り。
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