エイブのキッチンストーリーのNorisukeのネタバレレビュー・内容・結末

ユダヤとムスリムという、聞いたことはあるけれども日本ではなかなか馴染みのない民族、でも調べてみるとなかなか血生臭い歴史があり、そんな祖父祖母に挟まれるエイブの苦労が丁寧に描かれている。
断食をしてみたり洗礼を受けてみたり、本人としては一生懸命やってるのに「試すのはいいけど、最後はどちらかを選びなさい」なんて言われたり、とってもつらそう。そんな中でブラジル移民のチコの店で国の文化をミックスさせるフュージョン料理を知って、家族を繋ぎ止めるために自分なりに頑張るエイブがいじらしい。
かといって重た〜い物語にならないのはインスタでハッシュタグ付けながら愚痴ったり、料理をする様子がとても楽しそうだからか。ブルックリンのレンガ作りな街並みやオシャレなインテリアもポップな感じ。
ユダヤ料理もムスリム料理も、出てくる料理がそれぞれどれも美味しそうで見たことも聞いたこともないものが多いため、どんな味なのか気になった。