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MOTHER マザーのkazu1961のレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.5
▪️JPTitle :「MOTHER マザー」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 2020
▪️JP Release Date : 2020/07/03
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : 第44回日本アカデミー賞
最優秀主演女優賞
▪️Appreciation Record : 2022-159
🕰Running Time : 126分
▪️Director : 大森立嗣
▪️Writer : 大森立嗣、港岳彦
▪️MusicD : 岩代太郎
▪️Cast : 長澤まさみ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、土村芳、荒巻全紀、大西信満、木野花、阿部サダヲ
▪️Review
ストーリー的には全く救いようがない作品ですね。。。自分の子供だからどう育ててどう使っても構わないと思う母親と、そんな母親でもなお好きだと思ってる息子。“共依存”という言葉で終わってしまいますが。。。観終わってなお心が冷える救いのない作品ですね。
一方で映画的には苦いけれど素晴らしい作品。特に「こんな長澤まさみ、初めて見た。。。」と思える救いようのない母親を怪演。この演技が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したのも納得です。そして、その母親に翻弄されながらも歪んだ愛にけなげに応えようとする少年・周平を本作がスクリーンデビューとなる奥平大兼が存在感をもって見事に演じています。
本作、実際にあった事件を元に、母親の歪んだ愛情しか知らずに育った少年が、その母親の一言がきっかけで凶行に走るという痛ましい事件を描き、救いの手が届かない日本社会の死角に深く切り込んだ作品です。

物語は。。。
男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異常に執着します。秋子以外に頼れる存在がいない周平は、母親に翻弄(ほんろう)されながらもその要求に応えようともがくが、身内からも絶縁された母子は社会から孤立していきます。やがて、17歳に成長した周平(奥平大兼)は凄惨(せいさん)な事件を引き起こしてしまうのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「日日是好日」「光」の大森立嗣監督が長澤まさみ、阿部サダヲという実力派キャストを迎え、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て描いたヒューマンドラマ。プロデューサーは、「新聞記者」「宮本から君へ」など現代社会のさまざまなテーマを問いかける作品を立て続けに送り出している河村光庸。男たちと行きずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子は、息子の周平に異様に執着し、自分に忠実であることを強いてきた。そんな母からの歪んだ愛に翻弄されながらも、母以外に頼るものがない周平は、秋子の要求になんとか応えようともがく。身内からも絶縁され、社会から孤立した母子の間には絆が生まれ、その絆が、17歳に成長した周平をひとつの殺人事件へと向かわせる。長澤まさみがシングルマザーの秋子、阿部サダヲが内縁の夫を演じる。息子・周平役はオーディションで抜てきされた新人の奥平大兼。第44回日本アカデミー賞で長澤が最優秀主演女優賞を受賞した。
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