ぬーたん

83歳のやさしいスパイのぬーたんのレビュー・感想・評価

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)
3.5
なぬ?83歳のスパイ?”年齢80歳~90歳、スパイの仕事募集!これは将来の為にも観とかねば!ネバ!納豆ネバネバ!イヤ~まだまだ先よ、親がこの歳だからまだ20年以上先だけど(ここはキッチリ書いとかなきゃ笑)83歳でもスパイの仕事があるなんて夢のようだもんね。
チリの映画。アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。え?ドキュメンタリーなの?この疑問は観ているうちになるほどとは思うが、やっぱりドキュメンタリーとは言えない気もするなあ!元々の邦題は『老人スパイ』ちょ、相変わらずセンスねえ!『老人と海』なら良いけど、『老人スパイ』なんて、観たい気が失せるっつーの。このタイトルに変えて良かったが、やさしい、は要らんはね。確かに主人公は優しいけどさ。
入居者の娘の依頼で、虐待があるかを調べるために、潜入する。私は勝手にコードネームを83にしよう。先ずは、その女性を特定するために各部屋周りチェックする83。忘れっぽいから名前をメモる。そう私のオヤツ日記と同じだ(忘れるんだもん)そしてターゲットを特定!よし、いいぞ、83ジイ!
このホームに限らず、老人施設は女性が多い。どれくらい多いかと言うと、だいたい女性8割以上だという。日本でも同じ。長生きだもんね、女性は。そして旦那が年上が多いから、1人の老後期間も女性は長いし。そんなわけで老人ホームに男性が入居すると、女性たちの品定め、取り合い、嫉妬、喧嘩が始まるという!いくつになっても女性ホルモンは干からびない!それこそ長生きのコツだ!って言っても、何だか年取ってまで男の取り合いって嫌だけどね。この83、元々元気だし家族にも愛され大事にされているから、小綺麗だしシャンとしてるし、スパイ活動で積極的に話しかけるし、すっかりアイドルになる。結婚したい、とまで言われちゃう!83、捨てたもんじゃないぞ!その辺りが面白い。好かれれば嬉しくないはずはなく、83もホームに馴染み楽しくなってくる。誕生会ではダンスで次々女性を替えながら、まんざらでもなさそうな顔だ。
スパイ活動やら、虐待やら、一体どこに行ったのやらで、ホームの中の人間模様を描いて、すっかりヒューマンドラマ。しかもドキュメンタリーというからに、恐らく、ホームの中の老人たちは素人さんと思われる。83始め主要キャスト以外は本物かな!
しかし、人生は、長生きが幸せとは限らず。子供を育て孫も出来てもずっと一緒に居てくれるとは限らず。ホームに定期的に会いに来てくれる家族も少なく。大家族だった時代は終わり、核家族化し、親の世話をするという感覚も減りつつあるし、親が長生きだから子供も老いる!
私も孫が3人居るけど、母親も義母も元気だ(80代)次々に送る時代でなく、4世代が同じ時代を生きる時代、なかなか親のことまで看てられないよね。身につまされる映画だった。でもね、80代でも仕事募集があれば良いね、こんなスパイなら絶対やってみたい!探偵になりたかった小学校の時の私の夢!80歳で叶ったら、すごいことだもん!
※おやつはどら焼き。抹茶とピスタチオのクリームと生クリーム入り。美味しい。新感覚どら焼き。ドラえもんもビックリだろうなあ。
※夕飯はランチが外食(中華)だったので軽めで。肉じゃが(豚肉)と納豆。スモークサーモンのマリネ。私はお腹一杯でどら焼きとマリネのみ。中華バイキング、食べ過ぎた~!
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