タスマニア

ナイトメア・アリーのタスマニアのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.5
2022年34本目。

起承転結にも見えるし、円環構造にも見えるストーリーの構造や展開の緩急含めて、面白くて目が離せない映画だった。

ぶっちゃけると「シェイプ・オブ・ウォーター」はよく分かんなかったんだよなぁ笑
テーマが重厚で濃密すぎて、物語の展開にのれなかったのはあったかも。

その分、今回の映画はシンプルにストーリーや展開にのれたのが大きいかも。というか、前半の展開やセリフが伏線?というか、後の展開のふとしたときに、ときにちゃんと活用されているのが気持ちよかった。

あと、キャストに良さがある。
デフォーおじさん出てるとテンション上がる。見せ物小屋で前口上を言ってる時の声とか最高やね。
ルーニー・マーラの透明感が異常。嬉しそうにチョコレートかじってる姿可愛すぎた。
ケイト・ブランシェットの妖艶さ。悪い女やで。

サスペンスのようで、教訓めいた寓話のような話にも思えるが、
ちゃんとデルトロらしい血生臭さやグロテスクさもあった。
ホルマリン漬けのエノクの造形と、それをエンドロールに全面的に持ってくる心意気含めて、「やっぱり、見た目的に生易しい映画作る人やないんやね」って思った笑

判事夫妻のとあるシーンは圧巻だったわ。
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