日本で大きな選挙があった翌日だからでしょうか、私は絶望感でいっぱいです。
これは遠い異国の話
なんて言葉では済まされないような。。
沈黙は時に人の命を奪う
特に日本人はデモどころか声を上げる事にも消極的な気がします。
ルーマニアの現状には愕然としたけれど、
それでも腐敗を弾糾するメディアがあり、それを讃える市民がいたり、自分の言葉で腐敗した政府と闘う新大臣がいるのを羨ましく思ってしまいました。
日本の政治家でカメラを入れる人なんて1人もいないだろうし。
投票率の低さは他人事ではありません。
世界中で問題の無い政府なんてないかもしれないけど、やっぱり国民も考えて行動しないといけないとダメだよね。
じゃないと生活どころか命の危険さえあるんだもん。
「人間ではなくなった」
お金と権力に魅了された人達を表現する、1番恐ろしい言葉でした。
だけど…この映画に一瞬だけ見えた希望は遠い夢のまた夢なのでしょうか。
脅迫されるメディア、反対勢力の妨害に苦笑いする新大臣、そして民意となる選挙結果。
最後はなんか泣けてきました。
政府だけじゃなく、田舎の小さなコミュニティや会社も同じ。変わらないってゆうか変えられないのかなー。
この映画を観たタイミングが悪かったかも。
どんより。
あんなに鮮明にライブハウスの映像が残っているとは思わずびっくりしました。
そして生き残った被害者の女性の、事件の象徴としては終わらない彼女の姿勢に胸を打たれました。
反面、亡くなった方の家族の涙はとても重かったです。
勇気を持って内部告発した人達、報道した記者に敬意を表します。
