ばーとん

ビバリウムのばーとんのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.0
不動産屋の言う「多様性に富んだコミュニティ」の実態がこれ。泥まみれで働いても車も買えない庭師と、くたびれた青シャツを着た女教師のカップルは文字通りのブルーカラーで、いわゆるサブプライム層。対して清潔な白シャツとネクタイ姿のミュータント達はホワイトカラー。彼らは底辺層から搾り取る。郊外から都市部へ出ることも叶わず、エリートたちの養分になり、墓穴を掘らされ、社会の片隅で死んでいく労働者たち。ロークラスの人々が念願の新居と引き換えに全てを失う物語。エリート達の狙いは社会的托卵とコミュニティの解体。問題提起としては面白いがちょっとストレート過ぎるかな。
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