タスマニア

のぼる小寺さんのタスマニアのレビュー・感想・評価

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
4.0
2022年13本目。

えっと、あのー、好きです笑
小寺さん自身もこの映画も。

4.5にしようか迷ったけど「こんなに輪郭が掴めない『好き』という感覚だけで、そこまでつけて良いのか?自分?」と自問自答して、限りなく4.5に近い4.0に。

直接関わる人がみんな小寺さんのことを大好きになってしまうようなキャラクター性は "愛嬌" とか "魅力" という言葉のものさしよりは、自分的にはもっと神様的な存在として受け止める方が意外にもスッときた。
というよりは、そういう風に小寺さんを受け止めたい自分がいた笑
映画全体を見渡した時、「なんだ小寺さんも普通の女の子じゃん」と思えるシーンも度々あったりしたけど、自分はその "隙" すら彼女の譲歩なんじゃないかと思っている。いや、信じ込んでいる。
そのぐらい、個人的に小寺さんすごかった。

それにしても、ボルダリングはいいスポーツだなって改めて思った。
肉体と頭を使ったパズルのようなゲーム性と、己と向き合う孤独さと背中から聞こえる仲間達の声援による連帯感の共存。
今の時点から、自分が何かスポーツに熱中するとしたら、あり得るのはボルダリングだろうと常々思っていたけど、ちょっとやりたくなったもん。

小寺さんを演じた工藤遥という女優さん。
元モーニング娘。の方らしいけど、いやぁすごかった。
すごく演技と佇まいが良かった。
あと、シンプルにボルダリングのシーンすごいと思った。素人目にも結構難易度高い課題をやってるように見えたので、相当練習したんだろう。

「何か一つのことを一生懸命頑張っていれば見ていてくれる人はいる」

そんな説教くさいメッセージがあるかどうかは置いといて
なんだか癒される映画だった。
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