群青

スパイラル:ソウ オールリセットの群青のレビュー・感想・評価

3.2
ソウ2〜4の監督をした人が久し振りにソウシリーズへ復帰。
確か主演のクリス・ロックは元々ソウシリーズが好きだったとのこと。なるほど、まあ確かにソウを作るぜ!という気概は感じられた。


ソウシリーズの良さはドンデン返しもあるんだけど、毎年1本作られたシリーズものとしての側面も強かったと思う。
誰がジグソウの後継者なのか?というところを7本通して一作一作で謎をあえて残し、次回で回収しつつまた謎を残し、という繰り返しでやり切った感じ。
7作目で完結したため、もう次はないかと思いきやソウレガシーなんてものが作られたけど、それまでのシリーズを多少残し、でも関連性がない、という中途半端さが強く出てしまい、あまり良くなかったと思っている。

今作は前作のレガシーは良い意味でスルー笑
そしてそれまでのシリーズもバッサリカット。かつてジグソウという殺人鬼がいた、というところだけ使って1本モノを作り上げたという感じ。
ドンデン返しとドラマに重きを置いた良い意味で続編を考えてない1作目を彷彿とさせる感じだった。


死のトラップは毎回もうネタがないだろうとか思っていてもちゃんとやってくれる。まあ今回は犯人が犯人なので完全に救う気はさらさらない笑 どちらかというと3代目のホフマン刑事のよう。
しかし彼と違うのは殺しには走らず、あくまで警察組織を良くする、というところだった。
犯人が誰かはすぐ分かったけど動機が分からなかった。そこは種明かしで、ちゃんとなるほど!と思えたかな。


ドラマを一手に引き受けているのは主人公クリス・ロック。正義があるにはあるがそのために葛藤するのは見もの。ちゃんと持続力があった。



一本モノとしてバッサリ過去作を切るのはいいけど、逆にそもそもこのストーリーだったらソウである必要もあったかな?と思ってしまう笑
全然別の新規サスペンスでも良かったんじゃね?笑

まあでもそれ何り楽しめたかな。
群青

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