へたれ

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーのへたれのレビュー・感想・評価

3.2
良かったとこ 技術力が実現した臨場感
顔出し禁止の題材に対する新アプローチ。顔モザイクだと隠し撮影感はあっても長時間の鑑賞は難しいし、再現ドラマは演技が過剰になりかねない。このドキュメンタリーでやったようにデジタル加工で顔を変えられるのであれば、ドキュメンタリーの幅が広がると感じた。まだ加工度合いは粗いし、加工を外して本当の顔が出てくるという演出もダサかったけど、この路線には可能性を感じた。

ダメだったとこ 散漫な構成
チェチェンにおけるゲイ弾圧というメインテーマはあるけれど、国外逃亡を図るにせよ、政府を告発するにせよ、ボランティアたちの日常に迫るにせよ、すべてが中途半端な状態。これだとジャーナリズムよりもアジテーションに見えてしまうので、テーマをもう少し絞った方が良かった。
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