前評判は聞いてたけど、ネタでしょと思ってたしオーレンジャー劇場版よりひどいわけないでしょと思ってたのでウキウキで観に行きました。ちょっと考えが甘かったな。反省。
タイトルを「空想科学読本実写版！ここがヘンだよウル○ラマン第一話！」とかにしたらよかったんじゃない？特ヲタなら何回も見てるはずの、“変身するまでのくだり”をリアルにやったらこうじゃない？っていうのが主なお話。でも悪ノリだよこれは。
一言で言うなら、何もかもかみ合わなかった類稀なる映画だった。題材と演出も、脚本と時代も、役者と人間描写も、ぜーんぶズレてた。バイクとかかっこいいのが逆に残念に思えるんだよな。舞台なら面白いのかも。まぁそれについてはもう他の特ヲタなり映画好きな人が書いてると思うので、感心したことを書いておく。
タイトルどおり「大怪獣のあとしまつ」をするのだが、これって結構難しいと思う。何しろ死体処理だけでずーっと話を引っ張らなきゃいけない。死体は当然ながら動かない。動かないものは話を盛り上げようがない。そこで、死体から出るガスに焦点を絞ったのはすごくいいアイデアだと思った。「未知のガスに立ち向かう」ならそれなりに動きも出るし、科学っぽいことがたくさん出てきても違和感がない。だからって山田くんの美しいお顔をマスクで覆ったのは残念だけど。
ちなみに、同じ時間に私のほかに3人観てた人がいたけど、私含め終わったら全員がヨタヨタしながら劇場から出て行った。そのくらいドッとくる映画だった。お察しください。
