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ピーター・パン&ウェンディのトルーパーcomのレビュー・感想・評価

2.0

#ピーターパン&ウェンディ
名作ディズニーアニメの実写化✨
エヴァーアンダーソンが宣伝動画で「観てねー!」と勉強中の日本語で言ってくれてたので観ました


◆良かったとこ
主人公ウェンディ役のエヴァー・アンダーソン(ミラジョボビッチの娘)と、タイガーリリー役のアリッサ・ワパナータはよかったと思う。
2人ともアクションシーンの動きのキレがよくて、特にウェンディは冒頭の子供部屋でのチャンバラの時点で、ちょっと「おっ!」て思うくらいいい動きしてて素晴らしかった。


◆その他感想(ネタバレありです)
















うーん...
厳しかったです。
正直かなり残念な出来と感じてしまった。

◆ロケーション
全体に映像/ロケーションがチープ。
ここは劇場公開なしってことで予算が少ないからなのか。

ネバーランドって、ロンドンを離れて海賊や人魚やインディアンの村があるというファンタジーな場所だったはずなのに、
いやアイルランドスコットランドあたりの普通の島でしょ...な印象でファンタジー感がだいぶ減少していた。

「いつまでも夢見てないで大人になりましょう」っていうのがテーマだからか、廃墟みたいだし色味もないし、ネバーランドという場所自体に映像的魅力がなかった。

ピーターパンもセリフで言ってたけど、あの廃墟みたいな家はもう一つの現実ってことで、円形の階段があったり屋根裏風の部屋がいちばん上にあったり、ウェンディの家と重ねてるのかなと。


◆ピーターパン
ピーターパンが好感度低くて印象の薄いキャラクターになっていたのが残念。

あと、子役の子だから仕方ないとは思うけど、アクションがもっさりしていたのも残念ポイント。ピーターパンの動きがしょっぱいのでフックや海賊たちがしょぼく見えて茶番感が強かった。

演者の子はドヤ顔とか表情はよかったので、アクションシーンのない役で見てみたい気はした。


◆ティンカーベル
黒人のキャストってことで話題になってたけど、フタを開けてみるとけっこう空気だった気がする。
アニメ版見返してみたけどセリフなしでも動きや嫉妬感の表情豊かでアニメ版のティンクは魅力的キャラクター。
誘拐されるくだりも嫉妬のくだりもカットされてて役割が何もない、ただ妖精の粉を振りかけるだけの人になってたような。

◆フック船長
ジュードロウはまあまあ良かった。
抜群てほどではないけど新解釈のキャラ設定もまあ悪くなかった


◆チクタクワニ
割と人気キャラと思うんだけど、出番は一瞬だし時計のくだりもなくて、ファンは怒るのではって感じ。
CGでリアルになってたけど、そのせいでキャラクター感が失われるという残念な結果に。

アラジンやライオンキングもそうだったけど、ディズニーアニメの実写化は動物キャラの実写化に失敗していると思う。
GotGのロケットとかピーターラビットとかを見ても、リアルな動物にするとキャラクター性が必ずしも死ぬわけではないので、ここは頑張ってほしいところ


◆テーマ性
「子供のままじゃダメだよ現実を見て大人になろうね」っていう話だけれども、だからといって映像やロケーションまで現実感強めにするのはどうなのかなって思った。

そもそもファンタジー的な映画って、現実逃避して童心に帰るために観るもので、
空を飛ぶシーンの高揚感とかでもっと感動させてほしかったなあと。


◆スコア
★2.0で(T-T)
ディズニーはこのピーターパンを本当に子供たちに見せたいのかなあ...迷走してないかとか思ってしまいました
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