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バットマンのトルーパーcomのレビュー・感想・評価

バットマン(1989年製作の映画)
4.0

#バットマン
『ザ・フラッシュ』公開後、キートン版バットマンシリーズを見返したくなって20年以上ぶりくらいの観賞。
大半を忘れてたので、はちゃめちゃに楽しかった。


◆荒廃都市ゴッサムシティ
ゴッサムシティの世界観が好きだった。
80年代公開の映画とあって、『未来世紀ブラジル』あたりと似たような雰囲気のセットが魅力的な退廃した大都会ゴッサム。

昨今MCU/DCEUでは現実世界と地続きな描写が主流だけれど、コミック原作ならばこういう異世界感ある都市描写も楽しいなと思う。



<以下、ネタバレあり感想>



◆バットマン
マイケル・キートンはバットマン姿があまりにもハマりすぎている。顎の感じ/目つき/ヒーローではあるけどちょっとヤバい人だよな感、なにもかも最高。

ただ、素顔のブルースウェイン役はうーんな感じ。
セレブ感あふれる後発の演者陣と比較して、この人が良家の坊っちゃま/社長には見えないなあと笑


◆ジョーカー
今やヒースレジャー版ばかりもてはやされている感があるが、ジャック・ニコルソンのジョーカーも至高オブ至高である。こんなヤバい悪役はなかなかいない。
仮装したり部下とふざけながら登場するあれやこれやの狂ってる感が限界突破しててたまらない。

ストーリーが記憶から完全に消えていたのだけれど、ジョーカーの誕生譚もちゃんと全部やるんだって驚いた。
ちゃんとバットマンとの対比になっててとても良い。

◆アルフレッド
安定のマイケル・ガフ氏。アルフレッドはやっぱりいまだに彼のイメージ

◆ヴィッキー
80-90年代にちょいちょい活躍してたキムベイシンガーさん演じるヒロイン。
まあコミック映画のヒロインだなって感じ

◆ デント検事
ランドカルリジアンことビリーディーウィリアムスが登場。後のあのキャラになるはずだが本作では特に匂わせはなし


◆その他
・ジョーカーの銃
銃身がめちゃ長いと威力もめちゃ強いとかいう、あまりにもバカバカしいコミック的設定たまらなく好き

・花
ジョーカーの胸の花から酸みたいなの出すやつちゃんとやってて最高

・バットウィング
終盤、バットウィングが無意味に月の前まで上昇して、満月にコウモリマークを作り出すカット、
あまりにも無意味でありながら観客を喜ばせるためだけの動きで最高。

・バットモービル
なんだかんだでキートン版第一作のバットモービルが、いちばん形状は好き。
ザフラッシュ観た後だと疾走時の曲もアガる。

・プリンス
「バーットマーン♫」でおなじみのプリンスの『バット・ダンス』が本作の主題歌だと完全に思い込んでたんだけど、オープニングでも劇中でも流れず、
ついにエンドロールまで一度も流れなかった。

予告やら劇中やらで、インディジョーンズのテーマ曲ばりにひたすら流れていたような記憶だったんだけれど、人間の記憶とはいいかげんなものだなと再認識した。


◆スコア
★4.0ですね!
ヒーロー映画全盛
「JOKER」が大ヒットした後の今、
やっぱりコミックの実写化とかこういうノリでいいんじゃないのかなあと思わせてくれる素晴らしい作品です
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