えびちゃん

ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたちのえびちゃんのレビュー・感想・評価

4.5
やっと、やっと観ることができた!満席の客席を見渡す限り、ほぼ壮年男性…。まぁいい。『ザ・バンドかつて僕らは兄弟だった』の公開前に観ることができてよかった。大好きな人たちがたくさん出ていたのでスコアは加点されている。
アメリカン・ルーツ・ミュージックの出発点はインディアンの音楽だった。
迫害されたインディアンたちは自分たちの歌を歌い継ぎ、ドラムを取り上げられたのでギターを叩くようになった。そこから、アメリカン・ルーツ・ミュージックはうまれた。ジャズも、ブルーズも、ブルーグラスもすべてのはじまりはインディアンビートから。
恥ずかしながら、『リバー・ランズ・スルー・イット』を観るまでインディアンに対する差別が酷かったことを知らず。
当時イケイケだったジョニー・キャッシュは、そのタイミングでインディアンソングをリリース、当局からオンエアすることを禁じられていたが、ツアーのたびに現地のラジオDJにレコードに手書きの手紙を添えて、流してもらうよう自らお願いしたエピソードがもう…目がじゅわじゅわ。インディアンである誇りを失わず、名声を失ってしまうことを恐れず、差別を顧みずに声を上げることはどんなに勇気のいることか。
知らないことばかりだった。しかし情報量多すぎ。あと3回くらい観ないと受け止めきれない。でも、大好きなアメリカン・ルーツ・ミュージックのさらに根っこを知ることができて本当によかった。

最近知って、かなり衝撃を受けたKaren Daltonは作中では触れられなかったけどインディアンの出自。エンドロールは彼女のSomething On Your Mind だった。絶妙なバランスの声が心の溝にひっかかる。
https://youtu.be/zNIHvRKzpD0
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