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リンダ リンダ リンダのkoyaのレビュー・感想・評価

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)
4.5
久々に再見。この映画が公開されたころの日本ってものすごい韓国ブームだったんですね。
その一端を担っていたのが、ペ・ドゥナちゃんだったと思う。(マニアックな映画に出ていたけれど)丁度、『スゥイング・ガールズ』が大ヒットした直後で、山下監督は、二番煎じになることを非常に嫌がったといいます。

それで、韓国人留学生がいきなりボーカルになって、という文化祭、3日前からの物語。

5人組のガールズ・バンドのギターの子が指を骨折したり、バンド内で内輪もめがあって、文化祭出られるのかどうか・・・・「次に見かけた人をボーカルにする・・・」と、そこに友達のいない韓国人留学生のソンが通りかかり、遠くから「ボーカルやるーーー?」と言われて、訳わからず、「ハイ」っていうタイミングとか、他の4人の日本人の女の子たちが、とにかく波風たてないように口数少なくなっている雰囲気で、女の子特有のキャーキャーしたノリを全く排した映画。

ペ・ドゥナちゃんが、適当に「ハイ」と言ったものの、一人カラオケで練習しようとしている時にカラオケ屋でドリンクつけて・・・という店員に、「なんで?歌うたうだけ。のみもの、いらない」と訳わからないけれど、結局、自分を通しちゃうところなんか、面白かったですね。

ソンちゃんを密かに想っている男子が松山ケンイチ君で、一生懸命韓国語を勉強して、「サラゲヨ」(好きです)とか言っても「はい、こんにちは」とか、????な表情のソンちゃんが良かったですね。
バンドの仲間と学校に泊まり込んで練習する合間、夜に1人で屋台のある校内を「やきそば、おいしぃよ~~~~」と独り言を言いながら、スキップする所が好き。友達できて、嬉しいなぁ、という雰囲気がよく出てた。

私の高校は、体育祭がメインな行事で、文化祭はないようなものだったから、高校のにぎやかな文化祭の雰囲気が今でも、とてもめずらしいのです。
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