公開初日、初回で観てきました。
今作もあんまり事前情報を入れなかったので、普通の恋愛映画なのかなぁと思っていたら、結構、独創的な物語だったので、少し驚かされました。
極度の潔癖症の青年と、視線恐怖症の少女。
共に、解り合えない孤独を背負った2人が、少しずつ心を深め合うという、
わりとよくある”ボーイ・ミーツ・ガール”っていう感じの物語でしたが、
映像がとても魅力的で、随所に美しいシーンや、印象的なカットがあって、
観ていて、その雰囲気に惹き込まれるような感覚がありましたね。
なんとなく、初期のレオス・カラックスのアレックス3部作で感じたような、
青春の光と影のようなものも伝わってきたし、見応えのある作品だったんじゃないかと思いました。
そして、やっぱり小松菜奈が抜群に良かったです。
こういう、ストレンジャーを演らせたら、その個性と魅力が存分に発揮されて、
本当に素晴らしい女優さんだなぁと感心させられるんですが、
今作ではちょっとした台詞の間の取り方や、表情にハッとさせられる場面も多く、
着実に進化した女優・小松菜奈を見せてくれたのも良かったですね。
今では本当に器用に、色んな作品で、色んな役柄を演じられている彼女ですが、
個人的にはやっぱり、今作のような一風変わった役柄に、その個性の煌めきを感じるので、これからも、もっとその個性の幅を広げて行って欲しいなぁと思いました。
