劇場版『ポケットモンスター』シリーズ12作目
｢神々の戦い｣3部作の3作目で、｢全てを超越した神｣のアルセウスを中心に物語が展開されていく。
サトシたちは美しい自然に囲まれた川沿いの町ミチーナで、遺跡の守り人でポケモンと心を通わせる能力を持つ女性シーナと出会う。彼女は全てを生み出したといわれる幻のポケモンであるアルセウスについて語る。かつてシーナの祖先ダモスは、アルセウスから借りた命の宝玉を返さずアルセウスを裏切った。アルセウスは次に目覚めるときは人間に裁きを下すとの言葉を残して、長い眠りについた。目覚めてしまったアルセウスに神と呼ばれる3体のポケモンたちの攻撃すら通用しない。サトシたちは怒り狂うアルセウスを止めることができるのかという物語。
｢神々の戦い｣3部作の最終作でついに登場する世界を創造した神・アルセウス。神と呼ばれるディアルガ、パルキア、ギラティナの3体の力を持ってしても全く通用しない圧倒的な力と、黄金色の十字状の車輪を纏い神々しさを誇るアルセウスの姿はまさに神の名にふさわしい世界の創造主。
ディアルガの時を司る力によって過去にタイムスリップさせられたサトシたちが、シーナの祖先であるダモスらがいる過去の世界で未来を変えようと冒険していく。
アルセウスが人間に貸し与えた命の宝玉を返してもらえず、人間に裏切られたアルセウスの怒りをどう沈めていくかが鍵となる。
ポケモンの世界では人間が誕生する遥か前にアルセウスが世界を創造したとされている。
世界の創造など宗教的な話や、タイムスリップなどこれまでとは違ったアプローチが成される今作は意外にも面白いなと思う。特にアルセウスの声を担当する美輪明宏がなんだか神のような雰囲気でマッチしてる。
落ちゆく宝玉をバツグンの運動神経を駆使してキレキレの動きでキャッチしていくサトシの身体能力の高さがまたしても輝いてた。そして、ニット帽無しの方が可愛いヒカリにはびっくり。
ハートゴールド・ソウルシルバー発売前の映画だから、第2世代御三家のヒノアラシ、チコリータ、ワニノコを登場させたのは好感度高い。その中に混ざって登場するギザみみピチューが激カワすぎて惚れ惚れする。そして、大根を切るチコリータも可愛くてたまらん。
3部作の最終作としてふさわしい作品。ラストのエンディングで3部作で登場したキャラクターを登場させる演出も良かった。全てのタイプのプレートを持ってるアルセウスは強い。
借りパクは絶対ダメだよっていうシンプルなメッセージが好き。
“超克せよ、時空の定めを”
