水槽の中で飼われる小さな魚が、外の世界を夢見て飛び立とうとする話。
ネタバレ厳禁の触れ込みと、韓国映画ということから普通のアニメではないと思っていたけど、やはり期待を裏切らない。
畳み掛けるような容赦のない展開に開いた口が塞がらない。
ブリリアのショートショートの中で、この作品だけマーク数が突出している理由が分かった気がした。
独特のタッチとエサにがっつく魚の群れ、食事シーンの効果音の付け方など、一つ一つが組み合わさってなんとも不穏な世界観を形成していた。
観終わってから分かるタイトルの意味にもなんともいえない後味の悪さが残る。
ピクサーの「ファインディングニモ」のブラック版というか、当たり前だけど実際はあんなにデフォルメされた可愛いものではなくて、魚の一生なんてこんなもんよ。って感じのシニカルな目線で描かれている。
この監督の他のアニメも観てみたくなった。