結婚生活に不満を抱える女性が、ある夜ランニング中に出会った少年にスケボーを教えてもらう話。
開始数十秒の旦那の歌を椅子に座って聞いているシーンで決して不幸ではないけれどなんともうだつの上がらない感じがよく出ていた。夢中で鍵盤を叩きながら自分の世界に浸る旦那とそれを醒めた目で見つめる奥さんの対比が良かった。
昔は素敵だと思えたことでも時間が立ったり、結婚したことで関係性が変わったりすると感じ方も変わるのかもしれない。
そんな状況の中偶然出会ったスケボーと少年はさぞ輝いて見えただろう。
少年に対して特別な感情がなかったとしても、閉塞的な毎日から抜け出すために何か新しいことを求めていたのかもしれない。最初に旦那の歌を聞いていた表情と比べてスケボーに乗っている時の表情が本当に楽しそうなのがそれを物語ってる。
そこに旦那が現れたことで修羅場的な展開になるのかと思いきや、まさかの展開。
変に文句を垂れるわけでもなく、ぎこちなさも失敗しながら決めたキックフリップもカッコ悪くてダサいけど、カッコよかった。
