楽しみにしていたジャド・アパトー監督の新作。コメディアンのピート・デイビッドソンと共同で脚本を書き、ストーリーにはピートの半自伝的なエピソードが組み込まれている。まさにピートの為の映画だった。
不慮の事故で父を亡くしたスコットは、ドラッグ漬けでトラブルメーカーな24歳。母と一緒に暮らしながら、定職に着かずタトゥーレストランの経営を夢見ている。ここまで文字に起こしてみて分かるのは、彼が相当クレイジーだということ。
そんなスコットの人生に消防士のレイが介入していき、危機感を感じたスコットが彼を追い出そうと必死にバトルするのが面白おかしい。
台詞とアドリブの境目が分からないので、スコットをピート自身に重ねて見てしまう。笑えないが笑えるギリギリラインのジョークを頻発しながら喧嘩できるって相当凄い。流石はプロのコメディアン。
消防士たちと過ごすヒーリングの時間でスコットの成長が見られてほっこりした。そして、レイが良き理解者になってくれて安心した。